～今年のVIVA LA ROCKへ向けて「2000リットル」ものビールを作っていました。
2019年開催からご一緒している埼玉県内のクラフトビール醸造所、所沢ビールとのコラボレートビールです！
この珠玉の「特製レモンビール」を、瓶詰めにして販売いたします！　どうかお楽しみください！！～

去年の秋に2020年に向けての打ち合わせを行いながら、このフェスがなんなのか、参加者にどういう特性があるのか、ということを話し合いました。「ロックにこだわっているフェスであること」、「屋内フェスであると共に屋外に飲食エリアがあり、アクセスもとてもよいので、女性のお客さまやお一人でいらっしゃる方も多いこと」、そして「とにかく埼玉県の方はビールがお好きなこと」——これらをどうまとめ上げるかを考えていた時に、所沢ビールの緒方さんから、こんな話をいただきました。「何年も前から流行っているレモンビールがあるじゃないですか。飲みやすいし、女性にも向いているし、様々なところからも出ているし、クラフトビール界でも強いものなんです。だけど、もっと行けると思うんですよね、レモンビールって。ビバラで飲んでもらうからには、そのビールを飲んだらさらにロックできるようになって欲しいじゃないですか。だから、そんな気概が込められたビバラならではのレモンビールを、必ずや作ります」。
そうして生まれた2000リットルものスペシャル・レモンビール。下記にある緒方さんからのメッセージを読むまでは、国産レモン、しかも手絞りの有機レモンを使うなどというコスト的にも無茶な挑戦をされているとは知りませんでした。だけど所沢ビールは緒方さんが脱サラしてまで始めた、明確に作りたいビール、飲みたいビールを作るんだという情熱に満ちたクラフトビール屋さんで、そんな所沢ビールの新しいビールに懸ける気概をビバラに向けていただいたことが、何よりも嬉しかったんです。

このビールは名前だけのコラボレートではありません。VIVA LA ROCK 2020に向けて、このフェスで飲まれることへの具体的な願いをたくさん込めて作っていただいたビールです。マイルス・デイヴィスが大好きな音楽好きのクラフトビールマイスターが、今年出演してくれるはずだったアーティストの楽曲を聴きながら作ってくれた、愛しくも最高のビールです。
VIVA LA GARDENで飲んでもらうことが叶わなくなったこの「VIVA LA ROCKビール、LEMON ALE」を、瓶詰めにして今日から注文販売致します。このビールを飲みながらオンラインでの今年のビバラを楽しんで欲しいという願いを込めながら、ビバラ！オンライン 2020の開催までにお届けします。

このビールは作品です。このビールは挑戦です。このビールはフェスティバルのエネルギーです。
どうか購入して楽しんでください。ビールだけではなく、今年のグッズとのペアリングアイテムもあります。
正直に言うと、ビールだってグッズだって作ったものが行き場を失うことはフェスの台所にとっても、そして作り手の気持ちとしても、大打撃です。だから助けてくださいという気持ちもみなさんに対してあります。ただ、そういう気持ちだけで買ってもらいたいわけではないのです。このビールには前を向いて情熱を持って生まれてきたものだけが持っている「誇り」があるんです。だから飲んで欲しいのです。
所沢ビールが生み出した2020年のVIVA LA ROCKのためのビールを、どうぞよろしくお願いいたします。

VIVA LA ROCK
プロデューサー：鹿野 淳



醸造家からのメッセージ

凄いですよね、VIVA LA ROCK。
遠目に見るとごく普通の大規模ロックフェスの一つ。
でもね、運営の方々に接すると、考え変わりますよ。

主催者自らが、なによりもロックや音楽が大切でたまらない。
ロックの話をしてるとね、すっごく瞳が輝いてるんですよ。だんだん声も大きく張りが出てきてね。まるで小学校低学年の子たちみたいに。
All Night Viva!、オトミセ、Teenage Saitamaなど狂ったような企画をバンバン出してくるフェスからの、恐ろしいほどのエネルギーに私は驚き、心底惚れ込んだのです。

ロックかあ、外見はチャラいけど中身は無骨な連中が音楽に酔って酔って、リスナーをも酔わせる。（勝手な独自視点でスミマセン）。
いいじゃあないですか、最高としか形容できない。
私も仲間に混ぜて酔わせてくれーー。
結果、自分も本当に酔えるビールを魂込めて製造し、VIVA LA ROCKのみんなに届けよう！とあいなったのです。そう、この人達に惚れて、大好きになって、マジ頑張りました。

所沢ビールの理念は「革新と独創の追求」。
VIVA LA ROCKらしい、思いっきり「振り切った」ビールを造ろう、が発想の起点でした。
レモンを使うことを決めたのは正直思いつき。毎年違うフルーツを使ってそれぞれ極めたことをやってやろうと思ったのです。

日本のアーティストにこだわるのでしょ、VIVA LA ROCK。
ならもちろんフルーツは国内調達だよね。
結構難儀しましたけど、今や絶滅危惧種の「手絞り」した国産有機レモンの調達ルートを確保。そして、更なる高みを目指すため、特別な甘い風味を引き出すため、果実を焦がす手法にインスパイアされた独自製法を開発。これにより市中のレモン飲料とは一線を画す、「本物」のレモン風味を引き出すことに成功しました。

プライベートブランドのビール開発にこれほど疲れきったのは初めてです。
とにかく集中できる時間に、外部の刺激をシャットアウトして集中しまくりました。
大好きなマイルス・デイビスを聴きながら。

そして完成したのが、今回のVIVA LA ROCKビールです。
レモンの刺激いっぱいの「変態な」ビールです。
あー、本当に生きてて良かったです。
VIVA LA ROCKの皆様に感謝です。
どうかこの所沢ビールが生み出した「ビバラ特製レモンビール」を楽しんでくださいませ。

所沢ビール
醸造家：緒方　聡